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カクテルの歴史

お酒に何も混ぜず、そのまま飲むことをストレート・ドリンクといいます。
しかし、お酒に何かしら混ぜて飲む場合は、それは「カクテル」と呼ばれる
ものになります。


こう書くと、「水割りやロックもそうなの?」と言われそうですが、
まあ、広い意味で言えばそうなります。
しかし、通常カクテルといったら、複数のお酒や果汁などを混ぜ合わせて
飲むものと解釈してもらってまったく問題ないと思います。


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この酒に何かを混ぜて飲むという意味でのカクテルの歴史は、以外に古く、紀元前のエジプトでは、ビールに蜂蜜を入れて飲んだという記録や、ローマでワインを海水で割って飲んだ記録が残っています。


その後、カクテルの歴史上3回の大きな変革期を経て、現在のスタイルが確立されました。その歴史をこれから説明していきたいと思います。



 まず最初は、蒸留酒の発明です。
蒸留酒が誕生するまで歴史では、醸造酒(ビール・ワイン)といった
アルコール度数の低いお酒しか存在しませんでした。


ところが、蒸留酒というアルコール度数の高いお酒が発明された
ことにより、ストレートだけではなく、飲み口の良いほかの飲み物と
ミックスして飲むという文化が一気に加速しました。


 2番目は、製氷機の発明です。
1870年代に製氷機が発明されるまで、氷は冬にしか手に入らない
貴重なものでした。

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したがって、当然それまでは、氷を使わない(使えない)スタイルが主流でした。
しかし、この発明により、「シェーク」や「ステア」といった氷を前提にした技術が生まれ、皆さんがよくご存知の氷をふんだんに使いキーンと冷えた、きりりとした飲み口の現代的なスタイルが誕生したのです。


 3番目は、アメリカの禁酒法です。
なぜ禁酒法が?と思われるかもしれませんが、
現代的なスタイルのカクテルの歴史は、アメリカで大きく発展したものです。


ところが禁酒法により、優秀なバーテンダーが職を失い、
次々と欧州に移住していったのです。
(一部のバーテンダーは非合法の地下酒場でこっそり営業していましが・・)

その結果、欧州の酒の歴史とアメリカのカクテルの歴史が融合し、
現代のスタイルが確立されたというわけです。


ちなみに、日本でも明治初期の鹿鳴館時代には、社交界で
すでに親しまれていたようです。
その後、大正時代に下町バーの出現により、一般庶民の間でも
飲まれるようになりました。


 カクテルの歴史の最後は、その名前の由来です。
これには、実は様々な説があり、本当のところは、はっきりと分かっていません。
ですから、有名な逸話を一つ紹介しておきます。

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昔、イギリスの船がメキシコのカンペチェという港町に立ち寄った際に、船員が訪れた地元の酒場で、少年がお酒と何かを混ぜ合わせたミックスドリンクを作っていました。


当時のイギリスでは、お酒はストレートで飲む文化しか無かったため、その光景を不思議に思った、船員の一人が、少年に「それは何だい?」と飲み物の名前を聞きました。


ところが、少年は、ミックスドリンクを混ぜ合わせるために使っていた木の棒のことを聞かれたと勘違いし、木の棒の愛称「コーラ・デ・ガジョ(スペイン語でおんどりの尻尾)」だよと答えました。


この「おんどりの尻尾」を英語に訳すと「コック・テール(CockTail)」に
なります。これが、ミックス・ドリンクを「カクテル(CockTail)」と
呼び始めた始まりと言われています。




 

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